正しい事を証明してくれる温度計の校正について

   

モノづくりの現場では様々な設備を使っているわけですが、設備の中には定期的な検査が必要なものもあります。例えば、プリント基板製造に欠かせない半田装置は260度から280度の高温度でドロドロに溶けた半田が使用されています。温度が低いとプリント基板への半田付けが出来ない、温度が高過ぎるとプリント基板に実装してある電子部品を高温度で破壊してしまうなどのトラブルが起こりやすくなります。
また、半田には鉛フリータイプと鉛入りタイプの2種類があるのが特徴で、半田の種類で融点温度が異なるため、モノづくりを始める時には温度計を使って計測しておく必要があります。これは一種の計測機器の一つですが、表示が行われた数字が正しい事が条件になるわけです。校正は定期的に行う計測器の信頼性を確認する作業です。

もし、表示が行われる数値が間違っていたら

鉛入り半田の融点温度は270前後、鉛フリーの場合は280度前後と言われています。製造工程での温度管理は重要なもの、品質に影響を及ぼすものです。270度と280度の2つを比較した時、僅か10度の違いと感じる人も多いかと思われますが、二つの違いは製品の品質に大きな影響を与えてしまうケースもあります。この管理に欠かせないのが温度計です。最近はデジタル表示が出来るタイプが主流になっていますが、表示が行われた数字が285度なら温度を下げる、鉛入り半田を使っている時に、265度の表示が行われた時には270度まで上げるなどの調整が必要です。
校正が行われている計測器を使っている場合は、表示が行われた数値は信頼性がありますが、行われていないものを使っている場合は品質への影響を与える要因に繋がってしまいます。

僅かな温度差で製品への品質にも悪影響を及ぼします

たかが5度や10度の違いでも、完成した製品の品質は大きく異なる事がありますし、温度管理はとても重要な工程、温度計を使っての検査を1日に数回繰り返す、計測した時の値をチェックシートに記録するなどして品質管理を行っている企業も多いと言えましょう。
校正は計測機器が正しく計る事が出来るか否かを証明するものです。温度表示が正しく表示される事が分かれば、手順書に記載が行われている設定値を使ってモノづくりが出来るようになります。手順書は工場内でのモノづくりに欠かせない存在、毎日同じ作業を行っている場合でも、作業手順書を確認して機械のオペレーションを行う、計測器を使って数値が正しい事を確認しながら作業を行えば、不良率を下げる事が出来るなど品質向上に繋がって来ます。

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